ファシリテーションの視点から
ケース・スタディの隠れた効果
TRF 川路隆志皆さんこんにちは。TRFの川路です。
ケース・スタディの中身はなんとなく分かったけど、効果はどうなの?と腑に落ちない方もいらっしゃると思います。そこで、今回は「ケース・スタディのかくれた効果」について私見を述べたいと思います。
「ケース・スタディのかくれた効果」とは、「参加者(従業員)が、議論の面白さに気づく!」ことです。参加者(従業員)が議論の面白さに気づくことで、現場から多くのアイデアが出てくるようになります。また、主体的な行動を取る従業員が増え、意思決定のスピードが高まります。(従業員がとても楽しそうに、かつ真剣にアイデアを出し合う雰囲気のオフィスをイメージしてください♪)
しかし、一般的に、議論と聞くと、お互いに主張を繰り返す対立的な争いごとのようなイメージを持つ方が多いようです。
現実に、中小企業の多くの経営者が「ケース・スタディは面白いと思うが、うちの従業員は議論を活発にできる人材がおらんからな・・・」と口にされます。
その理由の1つとして、多くの企業において、会議やミーティングが「報告会や幹部の独演会?」となっており、従業員が主体的に発言できる環境にないことが挙げられます。
ケース・スタディには、ケースリーダーと呼ばれる進行役が付きます。ケースリーダーは、中立的な立場で、参加者が自由に発言できる場を提供します。そして、参加者から意見を引き出し、意見を整理し、意思決定を促します。いわば、議論の交通整理役です。
ケースリーダーがそこにいる!ことで、議論に参加しやすい環境が整うため、参加者は議論の面白さに気づくことができます。
(私は、今まで会議であまり発言しなかった従業員が、ケース・スタディの場では活発に意見を言い始めたり、独演会を展開していた営業課長が、他の参加者の意見に耳を傾け始めたりする状況を何度も目の当たりにしています。これは、参加者自身が議論のやり方についても自然に学んでいくためです。)
一般的に、ケース・スタディの効果として、「経営に関する知見の蓄積」や「論理的思考力の向上」等が挙げられます。「うちの会社は(自分は)そんなレベルじゃ・・・」とお考えになる前に、「議論の面白さに気づく!」という「かくれた効果」を得るために、ケース・スタディを導入してみてはいかがでしょうか?
(08.07.02)
川路隆志 〜TRFプロジェクトの経営コンサルタント〜
川路隆志は、TRFプロジェクトの経営コンサルタントです。経営戦略、組織を専門として、多くの企業さまに、コンサルティング・サービスを提供しています。

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